Kurume・Tosu Internet Conference

「The Journal of Internet」 Volume2,1999 || H O M E || || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 || 11 || 12 || 13

運営委員長就任のご挨拶

地域に密着した認証システム

久留米・鳥栖地域インターネット協議会
運営委員長 外山吉計
(システムラボラトリー(株) 専務取締役)
情報用語の解説

電子認証技術
 セキュリティ技術においては、単にメッセージを暗号化し内容を盗聴から保護するだけでなく、そのメッセージの発信者あるいは受信者が正しくその人であるかどうかを認識することが必要であり、これに用いられる技術をいう。

暗号化
 情報を暗号化する場合、鍵と呼ばれる数字や文字の列を使って行う(一般に列が長いほど堅牢)。このとき、暗号化と複合化(元の情報に戻す処理)の際に同じ鍵を利用する方法を慣用系暗号方式、異なる鍵を利用する方法を公開鍵暗号方式と呼ぶ。
 この度、ご推挙により運営委員長の重責を務めさせていただくことになりましたシステムラボラトリー(株)の外山です。

 久留米・鳥栖地域インターネット協議会が、発足以来5年目の節目を迎え、来るべき新世紀へ向けて大きく飛躍しようという矢先、その責任の重さを痛感いたしております。

 昨今の技術進歩の速さとグローバル化は目をみはるほどです。しかし、スピードが早まる程に隙間も多く現れ、またグローバル化が進む程に、その対極にある地域性も重要なものになると思われます。

 そこに、我々中小企業の生きる道があり、またインターネット協議会が果たす役割があるのではないでしょうか?

 今年度、インターネット協議会では運営委員を中心に分科会活動を活性化し、地域に密着した活動展開を図っておりますが、その一例として”ビジネス活用研究”、”ジュニアネット”計画についてご紹介します。
1)ビジネス活用研究
 電子商取引き(認証システム)も今は広域型が広がりをみせていますが、地域に密着した認証システムも当然必要になって来るのではないかと考えられます。
 ネット上での私が私であることの保証と信用は、やはり近ければ近いほど信用度を増しますし、またサービスの提供と授受も遠いより近い方がうれしいはずです。
2)ジュニアネット
 大学、高専、短大等も少子化に伴い地域密着へ指向しているように感じられます。そこで、移動可能な無線LANを用ることにより、久留米高専・KISK・TMCと、地域の小・中・高等学校との間にインターネット接続環境を構築し、互いの交流を深める実験を予定しています。
 また、久留米リサーチセンタービルに常設したパソコンを使って大学、企業、シニアネット等ボランティアの方々とジュニアの交流会を予定しております。これらも産官学とのチャンネルがある協議会の果たす役割だと思います。
 新たなる船出に当たり、会員各社の皆様方、及び商工会議所、久留米ソフトウェア産業協議会を始めとした関係諸団体との協力体制をも深め、協議会活動の発展に尽力して参りたいと存じますので宜しくお願い致します。


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